初夏の6月。いかがお過ごしでしょうか。
今年になって大きなパラダイムがシフトする兆しを感じるこのごろですね。
震災から3ヶ月。防災、特に津波防災に関して、そして正確には初期原子力発電所に関しては特段の安全対策したつもりが結果的に関係者の人智が「想定外」という名のもとに及ばなかった事だけは確かのようです。しかし、百数十万部売上のある成美堂の日本地図を読んでいる方なら、大災害後、すぐに津波は実は明治も昭和でも同様なのが良く記載されていたと、予想の範囲内だろうとすぐ思い起こしたかもしれません。今では新聞や雑誌がそのような認識であることは、周知でしょう。
放射能の安全に関しては、より一層、基準値に関する適確判断の確立と、放射能センサー測定機器普及させ、各地で細かい検査公開される事が、是正改善されながら、安心と安全、そしてそこから信頼されるように、透明性のある公開がなされていくべきものではと、見守っています。
お茶は危ないとか、茨城福島の野菜果実は危ないとかいう客観性のない誤った市場判断だけは避けなければならないと思います。できれば食の安全でいうなら、スーパーに放射能測定機器を備え付けて、消費者がその場で自ら安全確認できる位がやはり効果あるでしょう。
一方で、直接間接の被災者の方々には止血対策に近い応急処置をあまねく行う事が重要なのはもちろんですが、なにより「希望を失わせない対処」がとても重要だと思います。希望がある限り、最低限の生活でも人は「生きて」いけます。
その為には希望という名の「震災復興ビジョン」がより震災者の方々のハートに届き、心が共鳴するようなビジョンとして、震災者との対話を通じて形成合意しながら生成してゆかねばならないそんな時期にさしかかってきていると思います。政府等々の予算付けもできうる限り、震災者の心に再び灯をともす、そんな財政負担を期待してます。
財政というお金に、希望という名の心のともしびに火をつける事です。
今回の大震災では日本国民の精神文化風土のDNAの中に、大災害に対して生き長らえる、そんな国民性を垣間みれた気が致します。いまも国民が一隅を灯す貴重な活動を行っています。そしてまた諸外国の方々も、日本頑張れと応援してくれます。
国内の方はもちろんの事、私たちはそれに対して特に世界の人々に対して、
この国として、日本が世界の中で優れて世界貢献できる部分を中心に、まだ改革しなければならない諸問題として21世紀に求められるものを、より自覚を持って「頑張れ」と応援されていると受止め、取組み邁進したいものです。、断腸の思いでやむを得なかったこの震災3.11も、やがて日本そのものを良くしていく一つの大きな契機となってくれればと思ってます。
3.11は震災者の方々ばかりではなく、日本全体の震災経済の問題にも波及しているのはご存知の通りです。ここからは日本全体が、つまりその地域地域が、色々な見直しをして成長できる戦略が根本から求められています。それはいままで失われた20年の惰性を是非抜け出るきっかけであってほしいものです。特に自分の得意な事を活かして、既存の市場領域のあり方を変容させること。ここに各地域経済の今後の要がありそうです。その為には、それが容易になるような土壌づくりが必要です。俗にいい土壌づくりは10年かかると言います。震災復興も10年はかかると言います。どこか相通ずるものがあります。しかし、震災復興の10年はやむを得ない場合もあるかもしれませんが、日本の各地域のこれからあるべき21世紀の土壌づくりは既に数年経っていると思いたいところであり、5年で変革する位の勢いが必須にも感じられます。
ひとつひとつ、確実なものを積み上げていく必要があるのでしょう。
建設的な意見提案というのは職業柄とても好きな事です。
安全第一という言葉も好きです。
いい世の中になっていく事を展望し、皆様の環境づくりにお役立ちしたいと、そう願ってます。